HIVの初期症状は風邪やインフルエンザに似ている

HIVに感染すると、その初期にはインフルエンザウィルスに感染した時のような症状が現れることがあります。
HIVもウィルスであり、ウィルスという異物が侵入した生体内では、ウィルスを駆除しようとして、免疫系がフル稼働します。
免疫系がフル稼働することによる症状ですから、HIVの初期症状が、風邪やインフルエンザに似るということも、往々にしてあることです。

風邪やインフルエンザの代表的な症状としては、リンパ節の腫れや発熱、激しい頭痛や関節痛などが挙げられます。
これらは、HIV感染後の初期症状にもよく現れます。
HIVに感染した場合、これらの初期症状がしばらくして消えると、その後何年も無症状の状態が続くことが多いです。
そうした中で突然エイズを発症する、ということがよくあり、それはいきなりエイズとも呼ばれます。
HIVという未知の異物を認識した免疫機能が、異物を攻撃する態勢をとることで現れる、発熱や頭痛、関節痛、リンパ節の腫れなどの初期症状は、感染に気づく貴重な機会と言えるでしょう。

ただ、インフルエンザに感染した場合、無症状ということはほとんどありませんが、HIVの場合は、まったく何の症状も現れないということがよくあります。
そのため、風邪やインフルエンザのような初期症状が現れないからと言って、HIVに感染しなかったということにはなりません。
感染機会があった場合は、なるべく早い時期にHIV検査を受けることが大事です。
感染の有無は、初期の自覚症状では判断できません。
HIV検査によってのみ、明らかになることです。

感染機会があったという認識がある場合は、初期症状が現れたら、迷うことなくHIV検査を受けることです。
初期症状がなにもなくても、感染の有無はまったく判断できません。
感染機会があったら、初期症状の有無に関係なく、HIV検査を受けることが肝心です。

現在は感染しても、早期発見、早期治療ができれば、致命的なことにはならなくなっています。
以前は、かかったらほぼ必ず死に至る病ではありましたが、その後新薬が開発され、それを一生服用し続ければ、普通に生活しながら天寿をまっとうできるまでになっています。
ただ、感染を知らずに、何の治療もせずにいると、免疫機能が次第に損なわれていき、ついには生活空間にいる普通の菌にもむしばまれるほど免疫機能が低下し、エイズ発症となることは避けられません。
早期発見、早期治療をしさえすれば、一生エイズを発症せずに済みます。

発熱、関節痛、頭痛はインフルエンザではなくHIV!?

発熱や関節痛、頭痛、リンパ節の腫れといった症状は、侵入したウィルスを駆除しようとして、体内の免疫細胞がフル稼働しているときに起こりがちな症状です。
HIVがそのウィルスである可能性はおおいにあります。インフルエンザウィルスが侵入したときには、通常は免疫細胞が5日程度でインフルエンザウィルスを駆逐し、治癒します。
特に薬を用いなくても、健康な成人であれば1週間も安静にしていれば全快しますが、HIVはそうはなりません。

HIVは、生体内に侵入すると、免疫機能を徐々に破壊していき、死滅することなく居座り続けます。
侵入した初期は、体内の免疫細胞がウィルスを駆逐しようとフル稼働しますが、インフルエンザウィルスと違い、免疫機能を恒久的に奪っていく性質のウィルスです。放置すると致命的な事態となります。

感染機会があったと認識している場合は、インフルエンザに似た初期症状があってもなくても、必ず検査を受けることが必要です。検査は匿名でおこなえます。
保健所や通販の検査キットを利用して、手軽に調べられます。インフルエンザと異なり、放置していればほぼ必ず死に至る病です。
ことの重大性をしっかりと認識し、必ず調べることが大事です。
新薬が開発され、初期の頃から服用を続ければ天寿をまっとうできる状況になっていますから、早期発見、早期治療が生死の分かれ目と言えます。