性病の症状かどうかを見極めよう

説明する医師

陰部が痒い、痛みがあるなどの症状が出た場合、特に思い当たることがなくても性病の可能性を疑うことが必要です。
性病と名がつくものすべてが性行為から感染するわけではない為、性行為をしていなくても感染してしまう可能性があります。
その為、陰部に違和感を覚えた時には性病検査をしましょう。
性病は放っておくと怖い症状に発展してしまうことがありますので、『いつか治るだろう』と放っておくことは危険です。
人に移してしまう可能性も考え、早めに検査をしましょう。

しかし、検査をするとなると恥ずかしさが勝ってしまい病院へ行けないという人がいます。
もし、性行為をした後から症状が出ているのであれば、自分だけではなくパートナーである人も性病に感染している可能性があるので、早めに検査をし、治療を開始することはとても大切なことです。
検査をする場合には、必ずパートナーと二人で受けるようにしましょう。

病院に行く前に性病の症状なのかどうかをセルフチェックする方法についてですが、実は初期症状を見逃してしまうとしばらくの間身を隠してしまう病原菌もいる為、違和感を覚えた段階で受診しないと後々困ってしまうなんてこともありますので注意してください。
性病の潜伏期間を考慮した上で気をつけなければいけないのが、尿道炎や肛門付近の異常です。
性病の病原菌は外陰部や膣などに住み着きやすいのですが、近辺にある尿道や肛門にまで広がってしまうことがあるのです。
おりものや痒みなどの症状は女性ならよくある症状の一つですが、排尿時に痛みを感じたり、頻繁にトイレへ行きたくなったりする場合は尿道炎や前立腺炎によって頻尿になっている可能性があります。
また、肛門周辺に痛みや異物感があるなどの症状が出た場合は要注意。

見逃しやすいのが、口周辺にできるできものや喉の痛みです。
オーラルセックスによって病原菌が口腔内に感染してしまうことがありますので、症状が続くようでしたら性病に感染している可能性があります。
風邪の症状と見分けが付きにくい分、見逃してしまいやすいのですが、もし性病であれば人にも移してしまう可能性がある為注意しなければなりません。
思い当たることがある場合には、性病検査を行うことをおすすめします。

セルフチェック方法として、下記の症状がある場合は性病である可能性が高い為、早期治療を開始する必要があります。

  • おりものの量が増えた
  • おりものがカッテージチーズのような状態になった
  • おりものに泡立ちがあったり、黄色みがある
  • 外陰部の痒み
  • 外陰部が赤く腫れている
  • 外陰部に痛み
  • 痛みはないがイボのようなものが外陰部にできる
  • 1センチぐらいのしこりが外陰部にできる
  • 太ももの付け根が腫れている
  • 下腹部に痛みがある
  • 排尿時に痛みを感じる
  • 喉の痛みや発熱
  • 唇や口の中、喉にできものがある

このような症状がある場合には、性病である可能性がありますので、すぐに性病検査をしてもらいましょう。
もし、性病だと確定された場合にはパートナーに対しても検査を受けるように促してください。
症状を放っておかずにしっかり治療しましょう。
また、性行為をしていなくても発症してしまうのが、ヘルペスやトリコモナス、カンジダがありますので見落とさないように気をつけてください。
治療法としてはジスロマックのような抗生物質や抗ウイルス薬などを使用して治療をしていきます。

淋病?コンジローマ?ヘルペス?どの性病に感染した?

増加を示すグラフ

性病に感染したとしても、どの性病に感染したかは素人には判断することができません。
放っておくと怖いものから、症状が軽く自分では気づけないものまで様々。
特に、初期症状に気付かないと何年も潜伏してしまい、急に症状が出始めるような性病としてコンジローマがあります。
このコンジローマは近年増加傾向にあることで、感染者が増えている性病の一つです。
比較的若い世代での感染者が多いのですが、治療を放置し拡散させている現状があります。

コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが原因で感染します。
このHPVには現在100種類以上のタイプが確認されており、コンジローマを発症させるHPVは感染している人から離れると短時間で死滅してしまいます。
しかし、皮膚や粘膜が直接触れ合うような性行為を行うとすぐに感染しやすいという特徴もあります。
簡単に言うと、一度でも性行為をしたことがある人は感染している可能性がとても高い性病とも言えるのです。
コンドームをしていれば感染しないと思い込んでいる人もいるようですが、実際にはコンドームをしていても感染することがあります。

コンジローマの症状は、潜伏期間を経てからピンク色や白色のイボ状の突起物ができます。
放置しておくと、そのイボが広がり、鶏のとさかのような状態へと変化していきます。
コンジローマは性器や肛門部にできやすい為、気付きやすいものの一つです。
コンジローマは治療をしないと基本的に完治はしません。
その為、イボ状のものができた時にはすぐに検査を行いましょう。
治療をしない限り、人に移してしまうことがあることを理解しましょう。

また、淋病も性病としては感染率が高いものの一つです。
淋病は淋菌と呼ばれる菌が原因となって発症します。
性行為で粘膜に感染します。
淋病に感染すると、数時間から数日で症状が出てきます。
性器、喉や眼、直腸に感染するのが淋病の特徴です。
女性が淋病にかかった場合は、膣から子宮あたりに炎症を起こしてしまい、おりものの増加やニオイが強くなります。
約80%の女性が無自覚であり、そのまま気付かないで生活をしているとも言われているのです。
淋病を放っておくと体内に広がっていき、子宮外妊娠や不妊の原因になることがある為、注意しなくてはいけません。
さらに、妊娠中に感染していると赤ちゃんが淋菌に感染してしまい、早期治療を行わないと失明のリスクが高くなります。
男性が淋病にかかった場合に多いのが尿道炎です。
排尿時に強い痛みと膿が出るのが特徴です。
治療にはジスロマックを使用することが多いようです。

性行為以外から感染する可能性があるのが、ヘルペスやトリコモナス、カンジダ。
ヘルペスはヘルペスウイルスによるもので、子供でも感染することがあります。
性器ヘルペスだけではなく口唇ヘルペスとして出てくることもあるようです。
治療法としてバルトレックスが有効とされています。
バルトレックスは子供でも使用することができます。
最近では通販でもバルトレックスを購入することができます。

トリコモナスは肉眼で見分けることができない原虫が性器内に入り込み炎症を起こしてしまうことが原因。
トリコモナスは放っておくと流産や早産、不妊症の原因になりますので注意が必要です。
トリコモナスの場合、トイレの便座やタオルなどからも感染する可能性があります。
トリコモナスは治療をすれば1~2週間程度で完治します。

また、カンジダは風邪を引いただけで発症するときもある性病です。
というのもカンジダは膣内に存在している常在菌の一種なので、免疫力が下がった時に発症してしまうのです。
妊娠中などにカンジダになる人が多く、カンジダ膣炎の治療として膣剤を入れることもあるようです。
カンジダにはクラビットやジスロマックなどは効果が無い為、膣剤を用いるのが一般的です。

性病の検査はどこで?掛かる費用は?期間は?

体の調子が悪い時にはすぐに病院に行くのに、性器に異常がある時にはなかなか病院に行けないという人が多いようです。
しかし、放っておくと怖い性病も存在していますので、違和感を覚えたらすぐに検査をしましょう。
検査をする方法は3つあります。
それぞれについて詳しく説明していきましょう。

病院

検査をしてもらうとなった時に真っ先に思いつくのが病院です。
性病の疑いがあることを告げれば、検査をしてもらえます。
病院は、泌尿器科や産婦人科、小児科、皮膚科などでも行うことができます。
病院で調べてもらうと、初診代や診察代がかかってしまいます。
特に症状がない段階での検査に対しては、保険の適用がされないこともあるようですので、事前に確認しておきましょう。
病院で検査を行った場合、もしそれが性病であればすぐに治療を受けることが可能です。
疑いが強い場合には、病院で調べてもらいましょう。

保健所

全国の保健所にて検査をすることができます。
基本的に費用は無料で行われていることが多いので、お金をかけたくないという人は保健所で調べてもらうことがおすすめです。
また、人には知られたくないという場合には匿名で行うことができるのもメリットと言えるでしょう。
ただし、保健所で行われているものはすべての性病に対応しているわけではありません。
事前にどのような性病に対して行えるのかを確認しておく必要があります。
また、保健所によって行われている日時が異なってきますので、早く調べたいという人には向いていません。
保健所のほとんどが平日の昼間に行われることが多く、受けられる人数にも限りがあるようです。

検査キット

病院に行きたくないという人でも自分で検査することができるキットです。
最近主流になっている方法でもあります。
検査に必要な器具をセットにしたものが販売されていて、自分で血液や粘膜の一部を採取する方法です。
これを検査機関へ送るだけで調べてもらえるというもので、後日結果が送られてきます。
症状が軽く確証が持てない時や、病院に行く時間がない人、人にバレたくないという人などにおすすめのキットです。
最近普及し始めた方法ですので、抵抗感が強い人もいるようですが、いずれこちらが主流になるかもしれません。
キットには説明書が同封されているので、誰でも簡単に行うことができます。

学生など経済的に余裕がない場合には、保健所やキットで検査をする方が安く済ませることができるのがメリットと言えますし、人にバレたくない人にもおすすめの方法と言えるでしょう。
ただし、もし陽性であった場合には適切な治療を受ける為に病院を受診しなくてはいけない為、二度手間になることもあります。
症状が軽く、疑い自体が薄い場合には保健所やキットでも問題ありませんが、可能性が高い場合には最初から病院を受診する方が手間が省けます。
陰性であれば問題ありませんが、保健所やキットで検査し、結果が陽性なのに放っておくのは体にも良くありませんし、人に移すリスクが高くなりますので早期治療を開始してください。
治療には抗生物質としてクラビットやジスロマック、抗ウイルス薬としてバルトレックスなどが用いられます。
また、カンジダのような症状でしたら、膣剤を用いることもあるようです。

治療は医療機関か治療薬で行いましょう!

医師から説明を受ける女性

性病という診断が下った場合には、治療を行わなければなりません。
それぞれの治療法と治療薬を説明していきましょう。

淋病

淋病にかかってしまったら、抗菌薬による点滴か注射で行われることが多いようです。
抗生物質の血中濃度を高めれば淋菌の抑制効果が高まるからと言われています。
治療をやめてしまうと再発しやすいのが淋病の特徴でもありますので、1回でも効果が高い点滴や注射が有効とされています。
淋病治療では内服薬としてクラビットかジスロマックが処方されることが多いようです。
ジスロマックは、1日1回服用を3日間続けるだけで済む為、治療が簡単というメリットもあるようです。
クラビットは抗生物質としてよく使用される薬ではあるものの、使われ過ぎてしまったことで耐性菌ができてしまっている人が増えているのが現状。
クラビットを処方された場合で効果がなければ、ジスロマックに変更してもらうこともできますので、医師と相談しましょう。
基本的にクラビットやジスロマックなどの抗生物質には副作用として下痢や腹痛があります。

ヘルペス

性器ヘルペスの症状を治療する為には、抗ウイルス薬を使用します。
代表的なのがバルトレックスです。
これは子供の口唇ヘルペスなどにも使用されます。
バルトレックスとは、バラシクロビルとも呼ばれ、ヘルペスの治療薬として定着しています。
すぐにヘルペスを治したいならバルトレックスをすぐに使うことが大切です。
バルトレックスはヘルペスのウイルスを抑制してくれる為、初発時に使用されることが多い薬。
バルトレックスは1回に1錠服用し、1日2回繰り返します。
続けて服用する日数は5日間。
ヘルペスは再発しやすい病気の一つでもありますので、バルトレックスを常備している方もいるようです。
最近では通販サイトでの取り扱いもあります。
ヘルペスになりやすいという人はバルトテックスを常備しておくと安心です。
また、バルトレックスには頭痛やめまい、眠気などの副作用が出ることもありますので、バルトレックスを服用している時には運転などは避けましょう。

トリコモナス

原因となっている菌に対して抗生物質を服用します。
一般的には2週間程度で症状がなくなります。
抗トリコモナス薬を使用することで、殺虫効果を発揮してくれます。
トリコモナスはチツホネマクムシという原虫を殺虫さえすれば症状が治まることがわかっていますが、女性の場合は内服薬の他に膣錠を使用することもあるようです。
基本的に10日間の服用。
トリコモナスは性行為だけではなく、タオルや浴槽、トイレの便座からも感染するものです。
放っておくと早産や流産、不妊症の原因になることがあります。

コンジローマ

抗ウイルス薬を使用して治療をします。
基本的には外科的手術をするのが一般的でしたが、最近では保険適応のコンジローマ治療薬が開発され、それを塗ることによってコンジローマを完治させることができるようになりました。 コンジローマになると見た目も悪くなりますので、コンジローマ治療薬を使用して早期に治療を開始しましょう。

カンジダ

カンジダは人間の体内にいる常在菌であり、カビの一種です。
その為、クラビットやジスロマックのような抗生物質は使用されません。
膣に直接入れる膣錠を使用することが多いようです。
塗り薬が出されることもありますが、免疫力が落ちている時に出やすいのがカンジダの特徴ですので、体を休ませることだけでも回復することがあります。
また、妊娠中にはカンジダになりやすいので注意しましょう。

抗生物質として使用されているクラビットやジスロマックは、人によって効果が出なかったり、副作用が強く出ることもありますので、症状が出た場合には医師に相談しましょう。